<< 光と影を生かす、小さなオフィスの緑化 >>
窓から公園が見渡せるオフィスをグリーンでスタイリングしたいとの依頼。
デザインは壁の色を決めるところから始めた。黄色寄りの白にするとナチュラル感は出るものの少し可愛いイメージになるため青みのあるグレイッシュな白に。グリーンとのコントラストにも配慮した。
主役は斑入りのパキラに決めて、これを生かすために他のグリーンを選んでいく。
斑が入ると柔らかい印象になる。その印象を締める意味で、強めのコウモリランや、リプサリスというどちらかというと男性的で強めな印象の植物や、民芸的なデザインの器を合わせた。
フーケリーはあまり見かけないほど大きいもので、葉の湾曲、光沢、模様が美しく、パキラとの相性も良いと思いすぐ前に置くことに。
個性の強いこれらの植物とは対照的に、吊るす植物は珍しいものではなく、ポピュラーでありながら個体として魅力的なものを選んでいる。カズラとポトスと玉シダ。
パキラを中心とした個性的な植物の中にあって箸休めのような役割を持たせつつスタイルの良いものにしたかった。
テーブルの上は重たくならないよう、綺麗な西洋シダなど軽めなものを配置。
仕上げに、ガラス器に入った生花を置くことで、光が入ってきたときにキラキラした軽やかさが出るよう構成した。